いわずと知れた地震大国・日本。
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、約6500人の方が亡くなり、約20万戸の家屋が全壊または半壊。
そして、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、死者・行方不明者が約18600人を出し、約40万戸の家屋が全壊・半壊という大きな被害をもたらしました。
阪神淡路大震災のときは、亡くなった方の約8割、5000人の方は木造家屋が倒壊し、家屋や家具の下敷きになったことによる圧死と推測されています。
大震災では、我が家が凶器になりかねません。木造住宅は、しっかりとした構造補強を行えば、耐震性は増し、寿命も長いのです。
わたしたちは「耐震診断」と「耐震補強」を行う者として、あなたとご家族、そして大切な財産を守るために耐震リフォームをお勧めしています。
地震対策・耐震補強の工事は、まずは建物診断を行ない、どのくらい補強が必要かを判定します。
耐震調査では、家全体の壁の量や偏り具合をはじめとし、各部材の老朽化や、腐朽具合、シロアリ被害といった項目も丁寧にチェックします。
建物の外部や内部の壁、柱の耐力や剛性、ねばり強さを向上させ、建物の耐震性能を高める方法を耐震補強と呼びます。
これら耐震補強方法の中から、コスト・工期・整合性・施工性等を総合的に判断し、最適な耐震補強を選んで行います。
二十年ほど前までの建物は、無筋の基礎の場合が多く、現在主流の鉄筋を入れたベタ基礎等と比較すると強度が不足します。
このような基礎や古い独立基礎は、コンクリートで基礎を一体化する、コンクリートを増し打ちするなど処理を施します。またクラック(ひび)などの場合は、専用の注入剤で補修を行います。
シロアリ・湿気等によって腐朽・喰害をうけた柱や土台、梁などは、その箇所の取り替えや、柱根継ぎによる補修を行います。土台の場合は、必ず腐朽・防蟻処理した木材を使用します。また床下に調湿炭を敷きつめることも腐朽・防蟻対策に効果があります。
地震の時などに柱が土台から抜けないよう、しっかり固定します。家の四隅など、地震の時に強く縦方向の力を受ける部分に、ホールダウン金物や柱脚金物を使用して土台と柱を固定します。
壁を補強すると言っても、やみくもに壁を強くするのでは偏心率(重心と剛心の距離)は改善されません。耐震診断の結果から補強の必要な箇所を割り出し、的確な位置に的確な強度の壁をバランスよく補強することが重要です。
古い住宅の場合、接合部に金物が使われていない場合も多くみられます。地震時の木材の引き抜けを防止するために、強度不足の接合部を金物で補強します。
床面の補強の場合も、耐力壁と同じように横架材の接合部に金物を取り付け、筋交いをかけます。床面の補強を行うことで、壁面にかかる力をバランスよく分散され、より効果的に耐震性能を発揮することができます。
外壁を切らずに施工するため、短工期で低コストです。地震による縦方向の引っ張りを緩和し、建物の浮き上がりを阻止してくれる金物です。見栄えが悪く外につけたくない場合、内壁を開口してホールダウン金物を設置する方法もあります。
重い屋根材だと、屋根を支える建物の耐力が必要となり、負担がかかります。軽量で丈夫な屋根材に替えるか、耐力壁で耐震性を強めることで対策します。
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